企業の採用方法と定着率の関係性を調査
半数の企業が「リファラル採用」を制度として導入
近年の採用市場において、 採用コストやミスマッチ防止の観点から
「リファラル採用」や「アルムナイ採用」が注目されています。
採用方法が多様化するなか、企業はそれらの方法をどう捉えているのか。
東京商工リサーチの調査からリファラル採用を中心に見ていきます。
リファラル採用が定着率最多
東京商工リサーチは、「人手不足やAI・DXの普及で転職市場の活況が続き、
近年は採用方法が多 様化している」とし、6月にインターネットで
企業の「採用」に関するアンケート調査を実施しました。
「リファラル採用」は自社の社員から友人や知人を紹介してもらう方法、
「アルムナイ採用」は退職した元社員を再び雇用する方法です。
まず、従業員の定着率の高い採用方法を見ると、全企業は「いずれも大差ない」を除くと、
「リファラル採用」が18.54%で最も定着率が高くなっています(図表参照)。
企業規模別では、「いずれも大差ない」を除くと、大企業は「新卒採用」が26.50%で
最も多かったのに対し、中小企業は「リファラル採用」が19.05%で最も多く、「新卒採用」は9.12%。
規模によって「新卒採用」の定着率が大きく異なることがわかります。
新卒採用は定着率が低い
次に、従業員の定着率が最も低い採用方法について見ると、
全企業では「いずれも大差ない」が49.34%(5678社中2802社)で最も多く、
次いで「新卒採用」13.86%(同787社)、「ハローワークを通じた中途採用」13.33% (同757社)、
「転職エージェントからの紹介」12.61%(同716社)と続いています。
企業規模別では、「いずれも大差ない」を除くと、
大企業は「新卒採用」が15.75%(438社中69社)と最多で、
次いで「転職エージェントからの紹介」が12.78%(同56社)。
一方、中小企業は「ハローワークを通じた中途採用」と
「新卒採用」が各13.70% (5240社中718社) で最多でした。
調査では、「大企業、中小企業とも『新卒採用』や
『転職 エージェントからの紹介』での定着率に頭を痛めているようだ」と述べています。
約4割が紹介者に報酬なし
リファラル採用やアルムナイ採用については、制度として取り入れている企業は、
「両方取り入れ ている」が27.02%(6475社中1750社)、
「リファラル採用のみを取り入れている」が22.20%(同1438社)と、
ほぼ半数の企業がリファラル採用を取り入れていることがわかりました。
「アルムナイ採用のみを取り入れている」企業は5.85%(同379社)でした。
また、リファラル採用を取り入れている企業に、
紹介者を採用した際の紹介した従業員への報酬について尋ねたところ、
「報酬料は支払っていない」が40.90%(3088社中1263社)で最多。
次いで「1~10万円未満」が20.75%(同641社)、「明確な規定はない」が20.43% (同631 社)、
「10万~20万円未満」が9.81%(同303社)の順となっています。
