コラム

【企業活動】
「誰一人取り残さない」 社会を目指して


SDGs 持続可能な開発目標 

持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals エス・ディー・ジーズ)とは、

2030年までに持続可能でよりよい社会を目指す、世界共通の目標です。​

これからの企業活動においてSDGsをどのように活用すればよいのか、取り組むべき視点をお伝えします。


●企業意識の変化


20世紀以降、気候変動や生物多様性の危機、プラスチック問題、CO2排出問題など、地球規模での社会問題が明らかになってきました。
そしてその原因は、人類の経済活動が大きく影響しているとして、企業に対し、環境問題への取り組みが求められるようになりました。

近年では、企業利益の追求だけでなく、社会の一員として人権や環境に配慮するなど、「企業 の社会的責任(CSR)」の考え方も普及しています。

また企業経営においては、経済・社会・環境の3つの視点が重視されるようになりました。
投資活動でも、E(環境)・S (社会)・ G(ガバナンス)の観点から、中長期的な成長を志向する企業に投資する動きが高まっています。

今後はさらに、環境や社会に対する取り組みが企業の成長・発展・存続に重要な影響を与えるとして、SDGsの活用が注目されています。


SDGs 環境問題 CO2 

●企業活動とSDGs


SDGsの基本理念は「誰一人取り残さない」 社会の実現です。

2030年を目指して、全世界へ向けた持続可能な17の開発目標 (ゴール)と、さらに具体的な169項目の達成基準(ターゲット) を掲げ、世界が直面する社会課題が網羅されています。

SDGsは、すべての企業に対し、世界が抱えている課題を解決するために行動を起こし、協働することを求めています。

企業はSDGsを活用することによって、企業イメージを向上させることで、社会における信頼を獲得するなど、多様なメリットがあります。

経営リスクを回避し、新たなビジネスチャンスを創出することは、持続可能な企業へ向けて、様々な可能性を広げることにつながります。

●SDGsの企業行動指針

企業が持続可能性を企業戦力の中核とし、SDGsに最大限貢献するための行動指針をSDGCompass といい、5つの取り組み手順があります。


第1ステップでは、SDGsとは何か、その説明から始まります。
その目的は、SDGsによる解決すべき課題と目標を理解し、企業においてSDGsがもたらす機会と責任を認識することです。


第2ステップでは、各企業の事業活動の中で、SDGsに貢献できる取り組みを探し、その優先課題を決定する方法が示されています。
SDGsがもたらす機会や課題を事業に活かすためには、各企業の優先課題を明らかにし、取り組みの重点化を図ることが重要です。


第3ステップでは、事業活動をSDGsと連動させるために、具体的かつ計測可能で、
期限付きの持続可能な目標を設定する考え方が示されています。


第4ステップでは、決定した目標を組織内に確実に定着させ、持続可能性を経営に統合させる方法が示されています。


第5ステップでは、持続可能性の達成度や影響について、報告とコミュニケーションに関しての必要な項目が示されています。

自社のSDGsへの貢献に関しては、ホー ムページへの掲載等、進捗状況を定期的に外部へ報告するなどして
外部とのコミュニケーションを図ることが重要であるとされています。


●SDGsの活用に関する資料


環境省による「SDGs 活用ガイド」とその資料編では、
PDCAサイクルによるSDGsの取り組み手順がわかりやすく紹介されています。

企業としてSDGs に取り組むということは、企業にとってのリスクとチャンスを具現化することであり、
まずは行動を起こすことを推奨しています。

SDGsの取り組み方については、
・独立行政法人中小企業基盤整備機構による「中小企業のためのSDGs 活用ガイドブック」
・経済産業省による「SDGs 経営ガイド」
・GRIUNGC・WBCSDの3団体 が共同作成した 「SDG Compass」
などにも詳細が示されています。参考資料として、各企業の特色を生かした取り組みの実践へとつなげてください。


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