はたらく百景
社内表彰でエンゲージメント向上
11月27日は「ノーベル賞制定記念日」とされています。
ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンの化学者アルフレッド・ノー ベルの遺言に基づいて設立されました。
その遺言書の日付が1895年11月27日だったことが記念日となった由来のようです。
現在、受賞者の発表は10月、授賞式はノーベルの命日にあたる12月10日に開催されますが、
物理学者である湯川秀樹の日本人初となる受賞が決定したのは1949年11月3日のことでした。
日本にも大小さまざまな表彰制度があります。
例えば、経済産業省では11月に入ると「製品安全対策優良企業表彰」(PSアワード)の受賞企業を公表。
これは製品の安全性が持続的に向上していく社会づくりを目的としたもので、
製品安全に関する企業や団体の優れた取り組みを表彰しています(今年の表彰式は12月6日)。
こうした功績を表彰する取り組みは、労をねぎらうだけでなく、事業や産業の発展に寄与するものです。
また、企業にとっても社内外からの評価や従業員のエンゲージメント向上に一定の効果があるため、社内表彰制度を設けている企業も多く見られます。
その内容は永年勤続表彰や年間MVPなどさまざまで、なかには失敗した人を讃えることでチャレンジ精神を養う失敗賞などユニークなものも。
社内表彰制度の導入は就業規則への記載が義務付けられていますが、内容についての厳正なルールはなく、独自に決めることができます。
部署ごとに業務が異なるため公平な評価への配慮も必要ですが、上手に 活用すれば社内活性化につながります。
